出会い

先月、私どもで施工した住宅を見せて欲しいとの電話を頂きました。
和風住宅をお考えの様で『綱田の家』を案内させて頂きました。

「果たしてどのような経緯で私どもを訪ねてくれたのだろうか?」とお聞きした所、
一緒に尋ねて来て下さった不動産屋の方から『木組』を教えてもらったとの事でした。

家主が海外へ移住すると言う事で、以前私どもで施工した住宅が不動産屋の方の目に触れる機会となったようです。
残念な事ですが、私も住宅を手放すという話は耳にはしていたものの、ここからこの様な出会いといいますか、ご縁があるとは考えてもみなかった事で正直たいへん驚きました。

その家を建てたのは14年前。
私が小さい頃から世話になった人の家で、棟梁の好きなようにと任せてくれた。
勿論手刻み伝統工法、全て檜4.5寸柱。
天井は秋田杉面取り竿縁天井、すべて無垢の材でこしらえた家。
10年以上経った今でも檜の香りが漂っているのだそうだ。

自らの家づくりの信念を曲げずに、コツコツと地道にやってきたからこそ次へ繋がり今がある。
そう思える出来事でした。

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