辯才天上屋

ここは九十九里浜の七福神のうち、唯一女神の辯才天のある長生村、清泰寺。
私どもで本堂工事をさせて頂きました、馴染み深いお寺でもあります。
その境内にこの度、弁才天の上屋が完成しました。


さて、この上屋に隠れミッキーならぬ、隠れ『入』がいくつ隠されているでしょうか。
御祝札とも呼ばれる縁起の良い『入り札』をモチーフにし、住職がトコトン『入』の文字にこだわり造りました。

屋根の形から、構造の一部、そしてお札にまで『入』の文字を形どってるのがご覧頂けますでしょうか。

また、屋根構造材に古材が使われているのがお分かりかと思います。
それは、、、地元醸造蔵で活躍した醤油樽。
この蓋の部分の構造材を再活用している訳です。
まずもって難しい宿題を出される住職です。

この辺りの木組は私がかねてから「どこかで試せたら、、、」と考えていたもの。
住職の好意に甘えさせて頂きました。

住職の熱いこだわりと私の試みと、、、合作でこの上屋が誕生しました。

そして上屋の主、辯才天様。
きれいにお化粧直しをされてまた一段とお美しくなられたようです。
これでご利益も倍返しだと喜ばしい事ですね。

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