山門工事④

本年もよろしくお願い致します。

さて新年明けて第一回「親方日記」は昨年末の山門上棟の報告からスタートです。

先ずは前日境内で下組みした構造物を山門の建つ場へ吊り上げ移動です。
台付け(ロープ)を回し固定した箇所に徐々に重みがかかりギシギシと音を 立てながら上へ上へと引き上げられていきます。
「どうか、どうか無事に、、、」と祈る気持ちで見守ります。033

山門の構造材の中でも重要な役割を担う檜の虹梁をおさめます。
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もう一方の脚ら構造物も境内を出て一旦すぐ脇の畑へと下ろし、ここから再度引上げられ基礎へ。
この時クレーンのゲージは1.8t、オペレーターの手腕が光りました。
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四脚門の脚が建ち上がりました。
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大斗・皿斗・巻斗・方斗・肘木など組物がおさめられます。
今回雲肘木は古建築から用いられている伝統あるものとしました。
これら小さな組物らも屋根の加重を受ける大きな役割を果たします。
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更に梁が組まれていきます。
104131144気にしていた天候ですが、ほぼ予報通りの15時半を過ぎたころからポツポツとやってきました。
暗くなるのも早く、丸桁(がぎょう)手挟み(たばさみ)等を残し、この日の工程を終了。

上棟の翌日には周囲に足場が組まれ、残る丸桁と手挟みがおさめられました。

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171177002013基礎との接合部分を除くこれまでの工程には接合金物類を一切使うことなく、全てクサビや丸や角の栓で構造材を組み上げています。
私の理想とする建築の原点であり、社名『木組』の由来でもあります。
また今回の山門には「構造材と組物で組み上げる貫工法の山門」をテーマに掲げ設計を行いました。

無事上棟を終えて、、、
関係各位の多大なるご協力とご尽力に助けられ無事上棟を迎えることができました事に感謝申し上げます。

ここでこれまでにご尽力頂いた御二方をご紹介します。

先ずは私とは25年来の付き合いとなる製材所社長。要望に叶う様なこれら材の調達、また原木からの製材に携わり、病と闘いすでに自力では立つ事すらできない体をおして自ら製材の陣頭指揮をとっていた姿がありました。
そしてもう御一方、
電力会社OBでもあり、自宅向かい隣家のご主人。
山門建設にあたり送電線の迂回が必要となり電力会社に掛け合って頂いた姿がありました。
「山門建てるんだよなぁ」と感慨深い面持ちで私に向けた言葉。
自身の命のリミットと山門の竣工とを推し量っていた様な言葉でした。

無念にも御二方に上棟を見届けてもらう事は叶いませんでした。
改めて御二方のご尽力に感謝した日でもありました。
この山門工事が私にとってなお一層思いの深いものとなりそうです。

 

 

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