本堂新築工事Ⅲ

本堂新築工事現場報告です。

現在は木工事と共に屋根工事が進行しています。
本来ならば銅板葺きとなるところでしょうが、今回は海が真近にある為ステンレス葺きの屋根となります。

原寸図作業から悩み貫いた屋根の曲線が姿を現しました。
自己の満足に留まらず、やはり誰が見ても「きれいな屋根だ」と感じてもらえるような曲線を描きたいと強く思うのです。
離れて眺めて、近くへ行ってまた眺めて、角度を変えまた眺めて、、、

葺き地(写真下・緑色ステンレス部分)は本来ならもっと厚くボリュームのあるものなのですが、この寺全体とのバランスや軒先をスッキリとさせたいと考え、葺き地の厚みを10㎝ほどに抑えています。

屋根みの甲下地。
社寺建築には一般住宅に比べ細かな工程が数多くあります。これら多くの部材を現場で使用できるまでには作業所での加工に多くの時間を必要とします。
現場のみが表だった職人の仕事だと思われがちですが、こうした部材を作業所で加工するという裏方の仕事も担っているのです。

カテゴリー: 建築 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です