今日の作業場②

丸桁の組手部分
前日より複雑になってきましたね。
手加工進行中です。
012014こちらは差し鴨居。
伝統的入母屋造り、丸桁、差し鴨居、、、施主様たっての要望、こだわりです。
002さて、今日の私は、、、隅木束の製作です。
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この工法を伝授してくれたのは30年程前私が25,6の頃ある寺の建築現場で出会った親方。一般的なものとは違った画期的な親方独自の工法に驚いたものでした。
親方曰く「技術者は常に改革をしていく志をもて」と。
その後も自身で解決つかない難題にぶつかると、酒一升を抱え親方の下を訪ね教えを頂いたものでした。

 

 

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今日の作業場①

鎌ヶ谷の家、来週の上棟へ向けて作業が追い込みです。
作業所内では柱の手刻み加工中。
ヒノキの5寸柱、土台は青森ヒバを使用します。
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004さて、この家の主役とも云える丸桁の材を探しに、、、
やって来たのは地元木材の産地、馴染の製材所所有の山
寒空の下、切り出しの作業が行われていました。
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歩き回り目印を付けたこの杉に決定。
174山から切り出した杉の原木が到着。
丸桁として使用するには皮を剥ぎ自然乾燥をさせます。
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何においても終盤のトリには大御所が出てくるものです。
さていよいよ、作業場から外へと大御所の出番となりました。

しかし、、、
フォークリフトのハンドルを右に切ればこっちに当たるだの、
左に切れば今度はあっちが当たるだの、、、
作業場内はフォークリフトのエンジン音に加え
怒号が飛び交い職人皆で大騒ぎです。
皆一様に丸桁にキズを付けないようにと心配しての事
何度もハンドルを切り替えし難関を突破!
ようやくこの場におさまりました。

 なめらかな美しい木肌に仕上がっています。
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丸桁の手刻み加工が始まっています

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ウィークエンドhouse④

梅雨の晴れ間、いよいよ施主様へのお引渡しの運びとなりました。

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最後は『木組』全職人挙げてのデッキ製作
外構工事においても、ここ数日が勝負!という追い込み時期に雨で作業が拒まれ
空を恨めしく眺めては引き渡しを目前に気が気ではない連日でした。

そして、迎えた今日の日

お施主様の笑顔
「丁寧に作って下さって、ありがとうございます」、、、と労いのお言葉。

最後はこのデッキで全員揃っての記念写真撮影。

天気と同様、気持ちまでが晴れ晴れするお引渡しとなりました。
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ウィークエンドhouse③

今月後半のお引渡しに向けて作業は進んでいます。

ピロティ―天井にはハンモックを吊るすためのバーが取り付けられています。
日常とは異なった空間を味わうための住宅
ウィ―クエンドhouseらしさ満載です。

外構工事、、、
先日の打設工事後、次工程のスロープ工事へ移っています。
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1F風呂場では監督が墨だし作業中。
0042Fリビングダイニング、、、
追い込み中でしたカウンターテーブルが完成。
007窓からは、、、
職人が作業中
木工事まだ残っていました。
0091F屋根上にウッドデッキ製作中。
デッキ材はセランガンバツ、、、
近年いろいろな場所でこの材で作られたデッキを見かけるようになりました。
材の需要が高まったことで値も高騰してきています。
水に対して比重が重く腐りにくい、、、とても強い木なのです。
そして加工するにも職人泣かせの、、、とても堅い木なのです。
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ウィ―クエンドhouse②

木々の緑が眩しい、、、そんな現場です。
こちらは完了検査に向け作業が続いています。

玄関入口と上り口の打設工事が行われました。
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この地のシンボルツリーともいえる大クスノキ、、、さすがの貫録です。
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宅内部1F では建具業者が黙々と作業に追われていました。
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階段を上がり、、、
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2F ダイニングルーム。
木工事最後の作業、カウンター兼テーブル製作が追い込み中です。
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窓から目に飛び込んでくるのは周囲の緑。
高い木々を下から仰ぎ見るのとはまた違った感じで、木々と同じ目線になったような、、、
緑をより近くに感じる事ができます。 025

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鶴舞の家⑤

引渡しが数日後に迫ってきました。

今日の作業は手摺と玄関の大引き戸取っ手の製作、取付けです。
これが正真正銘、最後の木工事となります。
材はタモ、この少々縦長の8角形、「木組」特製手摺。
玄関とトイレに取り付けられました。

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そして、玄関の大引き戸、こちらの取っ手もタモ材。
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最後に細工を加えました。
あの床柱で、、、
さて施主は気付いてくれるでしょうか。
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東側中庭と南側アプローチ練習場には芝を張り終えました。
植木屋に言われた通りたっぷりと水を与えて、、、

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車いす仕様のため、建具は全て上吊りとなっています。
レール、敷居といった足元を妨げるものはありません。
この住宅全体の床が繋がりをもっている、、、という事になります。023
明日は竣工写真の撮影です。
遅くまで掃除に追われていました。
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鶴舞の家④

朝一番 8時から打設工事開始
打設、、、と云えば一番気をもむのは空模様
今日はその心配も全くなさそうです。

この日は『木組』を『土組』に改組し、作業の手伝いに出動です。
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「ここはレストランか、何かですか?」と馴染の生コン屋の運転手。
こんな見方をしてくれている人もいるのかと、

こうして玄関木戸が収まると
なるほど、、、

運転手の云った通り、見えなくはない。
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鶴舞の家③

明日はコンクリート打設工事となります。
屋内駐車場から側道U字溝までを接続する工事です。
023竣工撮影が早まり、住宅内部でも電気・建具両業者が作業に追われていました。
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一方、作業所ではリビングに設置するTV台の製作が行われています。
使用するのは12m杉の一木板(いちぼくいた)

027キャンティTV台、、、完成間近です
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鶴舞の家②

いよいよ完成に向けて工事は急ピッチに進んでいます。
来月10日には竣工写真の撮影が差し迫っています。
休日の昨日も外構作業に追われていました。

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施主が敷地管理がしやすいように防草シート、
その上から白砕石を敷き均していきます。
南北に細長い敷地、
東・西側、住宅の長さは約18 mにも及びます。
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内部仕上げは水性塗料アクリルエマルジョンペイント(AEP)。
塗装後は天井と壁の境がより鮮明となりシャープな印象に
室内が引き締まった感じをうけます。

建具も搬入されており、
搬入後には保護塗料のオスモ自然塗料を施しており数日間室内乾し中。
今日から取付け工事に入ります。

開口部を開け放つと何とも心地よい風が通り抜けていきます。

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玄関の顔、大引き戸も搬入。
早く起こしてくれと云わんばかりの貫録です。

050そして先日、色決定した左官壁も
仕上がりました。069

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この家の正面にあるシンボル的十の字構造材
計画当初は外壁と同一色での塗装の予定でした。

ある日、現場に来た施主。

帰り際何気なくこの柱に手を伸ばし

触れている姿を見た時

この柱には塗装しないでおこう

そんな思いが湧いてきました。

無垢材の木肌の触れ心地・温かみ

 このままの姿で施主に可愛がってもらう事となりました。
076この柱の収まる先を見上げれば
板金屋さんの見事な仕上げ、、、流石です。
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現場廻り

現在進行中の現場を廻ってきました。

Y.houseすぐ目の前の海岸ではサーフィンを楽しむ光景が見られる一方、海藻を干している地元の方の姿がありました。
見慣れない海藻に訊いてみると『ツノマタ』だとの事。
『ツノマタ』は左官材のつなぎとして使われる建築用材。
長年建築に携わっているものの、こうして目にするのはめったにない機会です。

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近くの漁場では魚も採れなくなって、天草やツノマタを採り漁協へ出荷しているのだそう。「若者の地元離れが進みこの辺も随分と寂しくなってしまって」と活気あった頃を思い出し懐かしんでいる様に話をしてくれました。
歳を聞くと亡くなったお袋と同世代。
頭にかぶる日除けから足元まで作業をする格好もこれまた似ています。「うちのお袋も働き者でさ~」と内輪話をしながら、いつの間にか作業を手伝い始めていました。

 

 

 

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